【今日の朝日新聞より】こんどは本当にうまくいくの?「原則無料のスマホテレビ局」 (2016.4.12-9面 経済)

テレ朝×サイバー「スマホテレビ局」 原則無料の新機軸

テレビ朝日とサイバーエージェントが設立したインターネット放送局「アベマTV」が開局しました。スマホでの視聴を前提とし、有料の動画配信サイト「ネットフリックス」や「フールー」などと違い、原則無料でいまの放送と同じく番組中にCMが流れるそうです。

番組作りやスマホの操作性などの優位性を謳っていますが、はたしてうまくいくのかは疑問です。なぜならば、私は、若者のテレビ離れはひとえに「番組が面白くなくなった」からだと思っているからです。

原則無料でCMを得るということは、番組を作るに際し、必ずスポンサーへの配慮が発生します。「炎上社会」「歪んだ正義感によるバッシング」が横行する今の日本において、スポンサーに配慮しながら、面白いコンテンツをつくっていけるかは疑問です。

それに対し、先に出た有料動画配信サイト「ネットフリックス」や「フールー」などは、「面白いコンテンツに対して、視聴者が直接お金を支払う」というビジネスモデルです。スポンサーへの配慮が不要な分、社会を風刺したり過激な映像描写が可能となっています。私も、「これは地上波じゃとても放送できないな―」といった面白いコンテンツを見たりしました。

加えて、動画配信サイトには素人が投稿した面白い動画が数多く存在します。こうしたコンテンツ過剰の世の中で、従来方式に似たビジネスモデルが通用するでしょうか。私も日本企業の新しいチャレンジには応援していきたいので、このサービスの行く末を見守っていきたいと思います。

佐々木敬太郎


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