【今日の朝日新聞より】朝日書体の特徴と、それにまつわる豆知識。 (2016.4.27-15面 オピニオン)

(ことばの広場 校閲センターから)朝日新聞の文字

朝日新聞で使われている書体についてのコラムです。パソコンで誰もが文書を作るようになった現代、見映えを良くするために、フォントを変えたことがある方も多いと思います。

朝日の書体は、「懐の広さ」に特徴があると言われ、字の内側のスペースがゆったり広くなっているそうです。また、少し横長の扁平形で、いずれも小さな文字を少しでも多く見せて読みやすくなるための工夫だそうです。

朝日書体のデザインは、1950〜60年代にかけ、一字一字書かれた「原字」がもとになっているとのこと。4人の職人を中心に、8書体計5万枚書かれました。原字は今も文字コード順に並べられ、大切に保管され、作字をする際など文字の形に迷った時、手本にするそうです。

読みやすくするための工夫がなされていたり、職人が一字一字デザインして作られ、まだ原本が残されていることなど、普段何気なく目を通している朝日新聞の文字には、さまざまなドラマがあることを初めて知りました。字の形に注意して、思わず読み返してしまいました。

書体にまつわる話を読んで、より一層愛着を持って読むことができそうです。

佐々木敬太郎


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