【今日の朝日新聞より】奨学金、人生の重荷に。奨学金はその人を幸せにしただろうか。(2016.6.12-38面 社会)

(豊かさとは 2016参院選:4)教育 奨学金、人生の重荷に

日本学生支援機構の奨学金の返済に追われる現実を紹介した記事です。

記事では、卒業後も思うように仕事に就けなかったり、生活に追われて、奨学金返済が人生の重荷になっている実情が克明に描かれています。自由なお金はなく「結婚とか出産とか人生設計なんて考えられない」と嘆く那覇の比嘉さん。奨学金を得て、幸せになったのでしょうか。

私の周りにも、奨学金を得て大学に通う友人がいました。卒業して15年以上たった今でも返済を続けています。記事でとりあげられているほど深刻ではないものの、家計の負担となっている事実は変わりありません。卒業後、何年も縛られる奨学金に対して、あまり良い印象を持っていない方も少なくないでしょう。

奨学金の約9割を担う日本学生支援機構の利用者は134万人(2015年度)。2014年度末時点の未返済者は約328,000人で、滞納額は計約900億円にものぼるそうです。とんでもない数字です。ここまで大きいと、個々人の怠慢ではなく、制度そのものに欠陥があるように感じます。

今までは借りた額に応じて一律に決まるため、年収が低いと負担が重くなっていましたが、2017年度には、卒業後の年収に応じて月々の返済額が決まる「所得連動変換型奨学金」が始まるようです。変換不要の「給付型奨学金」は今年4月、文部科学省で議論が始まりました。

記事にもありましたが、「安心して学べるような制度」が一刻も早く整備されるといいなと思いました。

佐々木敬太郎


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