「にやりほっと」っていいですね。介護の現場から。(2016.3.3-30面生活)

  
「介護現場 虐待生まぬために」後編です。文頭の「介護職員による虐待の要因は、過酷な勤務実態にあるようです。」は、さすがに短絡的な気もしなくはないですが、過酷な勤務実態と、それによる離職やケア低下の問題は深刻な課題だと思います。

記事では、負担軽減のために積極的に機械を導入するホームの取り組みが紹介されていました。読んでいてなるほど、と思ったことは、入居者からも賛同の声があるということでした。考えてみれば、入居者の方も、やってもらうことに引け目を感じたり、気を遣ってしまったりで、精神的に負担がかかりますものね。だとすれば、文中にもありますが、「介護現場には『介護は人の手でやるべきだ』という考え方」は、もはや意味を成しません。機械・技術も、使用すること自体を目的にするのではなく、人を幸せにするための「手段」として導入するのであれば、私は大賛成です。

別のホームの、スタッフの意欲向上のための取り組みも紹介されていました。入居者のいいところや得意なところをまとめた、「ヒヤリハット」ならぬ「にやりほっと」という報告書をまとめている事例です。ネーミングセンスもさることながら、長所に注目し、共有していく取り組みは素晴らしいと思いました。人は短所や失敗したことに目を向けがちです。また、言葉にすることでそれが増幅される気がします。この反対で、いいところを見ようとし、共有するために発信を続けていけば、仕事に対するモチベーションは上がることは、自明の理でしょう。私も見習いたいと思います。

佐々木敬太郎