文系と理系の交差点(2016.3.10-35面 文化文芸)

 
生物学者の福岡伸一さんのコラム「動的平衡」に、文系・理系を区別することについての提言が書かれており、大変共感しました。

私自身、大学では文学部教育学科に属し、英語の教職をとりながら心理学等も学んでいたのですが、中高時代好きだったのは、むしろ数学や物理などの理系科目だった気がします。当時から。あまり「文系・理系」と区別することに違和感を感じていました。

今現在も、仕事はどちらかというと文系要素が強いですが、興味はどちらかというとテクノロジーに向いています。

また、スティーブ・ジョブズも、「文系と理系の交差点に立てる人にこそ大きな価値がある」といったようなことを言っていました。(もともと、この言葉は、スティーブ・ジョブズが尊敬する、ポラロイド社のエドウィン・ランドさんという方の言葉のようです)

カテゴライズすることに一定の利便性があることは否定しませんが、それにとらわれ、他方の軽視したり否定したりするようなことがあったとしたら、自身の世界を狭めてしまうことに他なりません。

「文系・理系を言う前に、人はまずナチュラリストであるべきだ」という福岡さんの言葉に、強く賛同します。間もなく社会人として、学生として、新たな一歩を歩む若者には、文系・理系の間を自由に行き来しながら、豊かな発想で物事を捉えてもらいたいです。そして、自分自身も、そうありたいと思います。

佐々木敬太郎