AI病気診療手助け。医師の見逃し防止に期待(2016.3.29-3面 総合)

人工知能、診療手助け 病名など提示、医師の見逃し防止 自治医大、新年度にも試験

最近、人工知能(AI)の記事が本当に増えた気がします。記事を読むたび、SFの世界がぐっと近づいてきた気がして、わくわくします。

今日の記事では、医療分野で、病気診療の手助けをするために人工知能を活用する取り組みが紹介されていました。診察前に、症状を尋ねる「予診票」をロボットの指示で画面に入力。過去の診察結果などとともに電子カルテに表示される仕組みで、医師は問診で症状をさらに追加していきます。それらの情報を受けた人工知能は、医療データバンクをもとに、考えられる病名とその確率、必要な検査などを提示するそうです。複数の病気を提示する仕組みは、世界でも珍しいそうです。

今までも、予診票を手書きで記入する代わりに、iPadなどのタブレット端末で入力するシステムがあるのは知っていましたが、膨大な医療情報を活用していく仕組みが、すでに実証段階にまでなっっているとは知りませんでした。

初期症状では診断しづらい病気も、小さな確率でも可能性リストに文字として表示されると、お医者様にも「一応念のため検査してみるか」といった心の動きが出てくるかもしれません。今までは経験値に委ねられていた診断も、人工知能がサポートしてくれることで、平均的な診断力の向上が期待できます。

ただし、これは人口に知能に限らず、すべての技術革命において言えることですが、時間が経ち、それが当たり前になって、コンピュータの診断だけを信じるようになったり、コンピュータなしでは診断できなくなってしまうようでは本末転倒です。人の手を介す、人が判断する余地は、削らないでもらいたいと思います。

佐々木敬太郎


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